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浄化槽

我が国の汚水処理は公共下水(本下水)と浄化槽の2つのエリアに分かれており、公共下水は直接下水道に流すのに対し、浄化槽は物件の所有者が設置しそこで処理する決まりになってます。不動産を購入又は賃借する場合は公共下水か浄化槽か(稀に汲み取り式)を把握する必要があります。本編では合併式でない平成初期以前の浄化槽の管理に触れてみます。

浄化槽とは❓

浄化槽と聞くとメカニズムが複雑で難しい設備に思われがちですが、原理は単純で、水栓トイレの水を利用して溜めマスに水と汚物を溶かしエアポンプで空気を送るだけです。汚物をそのまま地球に放つと環境に悪く配管の目詰まりも起きやすいため、エアポンプによる生物ろ過である程度汚物の有害度を下げて処理するという仕組みです。浄化槽はメーカーやその時の施工技術によって優劣があり、管理するにはその物件の浄化槽の性能を見極めるのが一番重要です。文章的に難しく感じるかもしれませんが実は簡単で、要は頻繁に監視すれば誰でもある程度性能を見極めることができます。

賃貸不動産で浄化槽は誰が管理する❓

アパートやマンション等の集合住宅では管理者が当然に管理しますが、戸建て住宅では入居者が管理するのが主流です。これは賃貸不動産の形態から集合住宅は専有部分と共用部分に分かれてるのに対し、戸建ては共用部分がなくその不動産すべてが専有部分になると解されるからです。ちなみに浄化槽に限らず庭等も同様の管理形態になります。なお物件によっては浄化槽専用の高い管理費を徴収するところもありますが、入居率が下がり退去率が上がってしまうのでせめて入居者の自主管理にしましょう。ちなみに松崎不動産の管理物件は戸建てでも浄化槽は自社が行います。

管理方法

管理といっても特別なことをするわけではありません。定期的に監視し、限界が来たら業者を手配するだけです。まずエアポンプが作動してるかどうかを確認しましょう。これが故障して空気を送れずに長期間放置すると最悪で、配管が目詰まりしたら取り返しのつかない事態もあります。ポンプ自体ブーンと作動していても中のパッキンが減耗して空気を送れてないことがあるので、浄化槽の中を目視で確認してください。次に汚物の蓄積を測ります。汚物は沈殿とは逆に水上に浮上して固まるので、棒で突き刺して深さを測ります。深さが50cmを超えたら替え時でしょう。この周期は上で述べた浄化槽の性能と入居者の数に関係し、環境が良ければ半永久的メンテ要らずで悪ければ半年に1度以上メンテが必要になります。