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水道工事

水道管は建物の管理で最も重要な場所で、1カ所劣化で漏水したら配管全体が黄色信号です。本篇の対象は居住用の木造住宅やアパートで、昭和時代の鉄管や銅管をいかに管理していくかがテーマです。

ポリエチレン管

今や時代はこのポリ管で、築浅以上の物件はこの管が使用されています。腐食性はおそらく最強で、可とう性も良くエルボなどのジョイント部が少なくなり、金属特有のサビもでないといいことづくめです。施工も簡単で特別な工具を必要とせずポンと差し込むだけなので、アパートの管理者が直接施工が可能です。金属製の管より安価でもあり、古い物件は機会があれば積極的にこの管に更生していきましょう。

鉄管

鉄管の寿命は30年を超えたら黄色信号といったところでしょうか。築昭和の物件はもう黄色信号のはずです。写真右は築32年の建物内部の鉄管で、写真左のクランク部分は既に漏水が始まっており、写真右のエンビパーツ結合部は地中にあったものでエルボはいつ漏水してもおかしくない状態です。鉄管を使用してる時点で機会があればポリ管への更生がベストですが、建物外部で簡単に補修できる場合は新しい鉄管での補修もありです。必要なものはパイプマシンと万力で、どちらも時代遅れゆえにリサイクル屋で安価に売ってます。施工もyoutubeで可能。

パイプマシン
万力

銅管

銅管(画像右)は主にお湯を通す管で、ポリ管の登場により時代遅れになってます。施工すれば鉄管よりも長持ちしますが、凍結による膨張を繰り返すと部分補修が困難になり、新たに引き直しということも珍しくありません。部分補修はyoutubeで可能ですが、やや難度が高いためイージーな箇所以外はプロに任せた方が無難です。もちろんチャンスがあればポリ管へ更生しましょう。

エンビ管

エンビ管は主に地中配管ですが、HIVIP管は凍結に強く地上でも使用できます。腐食性は直射日光に当てなければ最強でしょうか。施工は最も単純で誰でもできるので、建物外部で安全な箇所は素人施工で通用します。配管が完全に固定された(地中など)ストレート部を補修するのが困難なのが欠点。

フレキシブル管

鉄管をプラレールに例えるならフレキ管は曲レールです。主にトイレや給湯器の接続に使い、通常カ所でも素人施工では便利で重宝しますが、これも時代遅れです。今ではトイレでホースタイプのものを使うにとどまり、アパート管理者ならそこだけ抑えれば十分です。ねじ山の径が通常が1/2で、こちらはG1/2と微妙に違うので注意。接続部が凍結に弱い。

水道業者に注意

この手の業者は悪徳業者が多く、業者選びは注意しましょう。お勧めはその街で定着してる水道屋さんで、逆に危険なのはネットで派手なHPでSEOに強く、事務所や本店が不透明なタイプです。広告や勧誘が不自然な業者も避けましょう。また、入居者も余程の緊急でない限り勝手にスマホ等で得体のしれない業者を呼ばないようにしましょう。実例として、水のトラブルで入居者が勝手に緊急サポート系の業者を呼んだものの「水道の元栓の場所がわからないので大家さんか管理者を呼んでください」と全く無駄になりました。このようなことを避けるには賃貸人や管理者の日ごろの入居者との合意形成が重要になります。契約書に細かく記載しても効果が薄いことも留意しましょう。